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ビックバン手法によるオープンシステムへの移行で
世界レベルの戦略的ITインフラストラクチャを実現

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継続的な革新により、すべてのエネルギーを金融業界での競争力の強化に

新韓銀行(Shinhan Bank)は、「顧客満足の追求」「最も便利な銀行」をスローガンに掲げ、絶えず革新に取り組んでいます。同行は1982年、250億ウォンの資本金で4つの事業所からスタートしました。韓国で最も古く109年の歴史を誇る朝興銀行(Chohung Bank)との合併により、資本金180兆ウォン、国内1,000支店の巨大銀行へと生まれ変わりました。
朝興銀行との合併により顧客との距離は近くなりましたが、新韓銀行は韓国の金融サービスをさらに前進させるべくあらゆる努力を行っています。特にIT部門では変化と革新に絶えず取り組んでおり、その結果、競合優位性を確保した、世界レベルの戦略的なITインフラストラクチャが完成しました。新韓銀行はこのような取り組みを通じて、世界市場を視野に進化、発展を続けてきました。朝興銀行との合併時には、韓国では前例のないビックバン方式でのIT統合を実現しました。それから2年の開発期間を経て新世代ITシステムが完成し、韓国の金融ビジネスを牽引する銀行が誕生したのです。
世界レベルのIT競争力を享受
HP Integrity Superdome
の導入
金融グループの
IT標準化を進める
システム構成図
インタビュー
PDF(442KB)
Shinhan Bank

背景および目的

ソリューション

“One bank/New bank”システムの早期導入とシステム統合の基盤形成
合併によって拡大した事業領域、ターゲット市場に対して、相乗効果を発揮する経営基盤の形成
新韓銀行のマーケットリーダーとしての地位の強化
ハードウェア:HP Integrity Superdome(40)
プロセッサ:インテル® Itanium®
OS:HP-UX 11i v2
データベース:Oracle 10g RAC
ミドルウェア:Tmax、Jeus(TmaxSoft)

導入の範囲と期間

期待されたメリットと成果

銀行基幹システム、チャネル統合システム
EAIシステム、業務統合、データアーキテクチャ
2004年11月〜2006年10月
システムの信頼性と可用性の向上
金融市場の変化に対応できるビジネスの俊敏性と柔軟性
社内外の業務プロセスに対する信頼性の向上と顧客満足/顧客サービスの最大化に向けたサービスシステムの強化
コストの削減と収益性の最大化

世界レベルのIT競争力を享受

新韓銀行 ITグループ IT企画課
統括マネージャ Tae-Jun Lee 氏
新韓銀行
ITグループ IT企画課
統括マネージャ
Tae-Jun Lee 氏
前述のとおり、新韓銀行の世界レベルのIT競争力は、強力なITインフラストラクチャによって得られたものです。実際、韓国国内の銀行業界がITシステムを導入してから20年が経過しています。韓国の銀行業界ではまず、業務単位ごとにIT化を推進し、1990年代に業務全体に展開しました。その結果、ITは金融機関の競争力を示す重要な判断基準の1つとなりました。

新韓銀行は、新しいITの活用を通じて顧客満足を最大限に高めるため、あらゆる種類のITシステムを導入しました。そしてITにおける競争力を確固たるものにし、銀行業界で目覚ましい成長を遂げたのです。しかし、新韓銀行は自らの状況に満足しませんでした。行外では、国内金融市場の開放や資本市場統合法の導入により、金融市場の環境が変化し、行内では朝興銀行との合併に伴いITシステムを統合する必要がありました。特に、朝興銀行と旧新韓銀行の業務処理システムや組織を統合すると同時に、絶えず変化する顧客のニーズや金融ビジネス環境の変化に対応できるだけの競争力をつけるべく、抜本的な改革を実施する必要がありました。

合併前、朝興銀行と旧新韓銀行は基幹システムでメインフレームを使用していました。朝興銀行との合併時、新韓銀行は安定性、高機能性、柔軟性を備えた大規模な銀行基幹システムを維持する必要がありました。この点について、新韓銀行ITグループIT企画課の統括マネージャであるTae-Jun Lee氏は「これまで、朝興銀行と旧新韓銀行はメインフレームをベースに業務を運営してきました」と語っています。 さらに同氏は「両銀行のシステム統合において、最も重要な決断の1 つとなったのが、新世代のオープンシステムの導入でした」と付け加えています。

新韓銀行は、両銀行のメインフレームシステムの統合、統合後の継続的な改良、新しいメインフレームの導入、UNIXオープンシステムへの移行など、IT システムの変更方法について徹底的に調査しました。現行システムの問題点、さらにはシステムの拡張性、対応人員などの課題を念入りに調査した結果、新韓銀行は今後の戦略を実践していく上で理想的な、UNIXオープンシステムの導入を決定しました。

実際、新韓銀行は2000年の初めからオープンシステムへの移行を検討し、最小限の事業部門で着手した後、システムを段階的にダウンサイズしてオープンシステムに移行させました。そのため、新韓銀行はオープンシステムの開発と運用に関するノウハウを得て、IT担当者は問題点を十分に把握できたのです。統括マネージャのLee氏は、金融市場の変化に積極的に対応し、市場リーダーとしての地位を確固たるものにするには、ビジネスでの柔軟性や即応性を実現する必要があると指摘しました。同氏は「新韓銀行が最新のITを取り入れて収益性を高め、対外的な顧客満足を向上するには、オープンシステムへの移行が必要でした」と述べています。 また、「特に『One bank/New bank』という当行の新しいイメージの早期浸透、システム統合の基礎固め、収益性の向上、コスト削減を目指してオープンシステムへの移行を実施しました」と付け加えています。

新韓銀行のオープンシステム移行計画は業界の注目を集めました。メインフレームからオープンシステムへ移行した事例は数多くありましたが、新韓銀行ほどの大規模な移行は前例がありませんでした。新韓銀行のUNIXオープンシステムへの移行が成功したことで、メインフレームのダウンサイジングが国内銀行業界の新たな傾向になると考えられました。

HP Integrity Superdomeの導入

オープンシステムへの移行を決定した新韓銀行は、新システムの導入に関して詳細な調査を実施しました。HPをはじめとするハードウェアプロバイダや、オープンソリューションベンダと話し合いを重ね、あらゆるソリューションのベンチマークテストを行って、機能、性能、安定性、効率性を検証しました。その結果、新韓銀行が選んだのが韓国HPのIntegrity Superdomeシステムでした。このサーバは、64ビット Itanium® プロセッサを搭載し、1秒あたり2,000件を超える大容量トランザクションを処理できます。HP Integrity Superdomeは、安定性に優れ、金融業界向けの新世代システムとして高い評価を得てきました。

さらにHPでは仮想技術をベースとするHW(ハードウェア)パーティショニングを採用し、さらなる安定性とキャパシティを実現しています。HP Integrity Superdomeの導入について、統括マネージャのLee氏は次のように説明しています。

「システムの安定性、拡張性、柔軟性について入念な調査を実施しました。HPは、新韓銀行の情報システムのダウンサイジングなど、非常に多くのITプロジェクトで実績があり、技術的にも非常に優れています。HP米国本社も現地事務所とのホットラインを設けるなど、強力なサポートを提供してくれました」

次に新韓銀行は、次世代システムの完全導入に着手しました。ビジネス面では、新韓銀行は顧客を重視したシステムの導入、新製品の早期開発、24時間365日体制の稼働、E-ビジネスへの対応、バンキング情報の統合管理を優先しました。IT面では主に、将来を見据えたアーキテクチャの獲得、各種チャネルの統合管理の維持、統合アーキテクチャの導入、保守/修理の効率化と利便性の向上を目指しました。

新韓銀行はIT担当者をはじめとする旧両銀行のスタッフでタスクフォースチームを結成しました。同チームは、新システム導入に向けた要件定義を進め、さらに両銀行のビジネスプロセスと金融商品を統合するプロジェクトを実行しました。これは銀行基幹システム、チャネル統合システム、EAIシステム、業務統合、データアーキテクチャの実装を含む非常に大規模なプロジェクトであったため、新韓銀行は専門のベンダーを選定し、新システムの導入にビックバン方式を用いました。統合とアップグレードを同時に行うビッグバン方式を取り入れたため、システムの互換性に関する綿密な調査と慎重なプロジェクト管理が非常に重要な課題となりました。

さらに、高い可用性と安定性にも重点を置きました。新韓銀行は、DBサーバの可用性を高めるためにServiceguardを導入しました。 チャネル/EAI/単位業務については、サーバの効率的な統合と安定性を目指して、物理パーティションを採用しました。災害対策関連の作業では、サーバの統合と安定性だけでなく、柔軟性を確保する目的で、論理パーティションを活用しました。特にこのプロセスでは、HP VSE(Virtual Server Environment)を各業務レベルに効率的に採用/導入しました。

新韓銀行はこのプロジェクトを2004年11月に開始し、2006年10月に完了しました。2005年12月には、業務プログラムの開発を完了して安定性テストを実施しました。2006年3月下旬には、チャネルの統合を完了してEAIシステムを立ち上げ、旧朝興銀行と旧新韓銀行の両業務をカバーする統合業務システムの運用を開始しました。2006年10月には、新生新韓銀行向けの新たな銀行システムを立ち上げました。

金融グループのIT標準化を進める

このプロジェクトは大規模で、数多くのシステムを開発するために非常に多くの人員と費用が必要でしたが、システム立ち上げ時のトラブルは皆無でした。新システムに移行後、1秒あたり2,000件以上のトランザクションを処理できるようになり、24時間365日の無停止稼働、さらには大規模トランザクションの容易かつ安全な処理も実現しています。また、新システムにより、新韓銀行は高い信頼性と可用性を得ました。これらに加え、金融ビジネスを取り巻く環境が変化する中で、新韓銀行の拡張性は強化され、必要に応じてITキャパシティを拡張できるようになりました。またサーバ統合により、コストを最小限に抑え、運用効率を最大限に高めることができました。

他にも、新韓銀行の新世代システムは、新たなビジネスモデルの開発基盤として役立っています。新たな金融ビジネス環境では、金融機関はこれまで以上に市場が開放されるため、汎用性、規模の経済を求められ、これらの要件を満たすべくさまざまな努力を重ねてきました。このような新しい環境において、新韓銀行は顧客の志向に応じた営業活動を維持すべく、モジュールベースのプロダクトファクトリシステムで製品開発機能を強化しました。

統括マネージャのLee氏は、新韓銀行の新世代システムが、個人や法人のみならず、公共機関、とりわけカスタマイズした金融サービスを提供できる組織の礎になっていると述べています。同氏はまた、「新たなビジネスモデルの開発で大きな役割を果たすようなITシステムを構築することで、金融部門のITをコストがかかる負債ではなく、利益を生み出す資産に変えることができます」と付け加えています。

新世代システムの導入成功を踏まえて、新韓銀行は今後も金融グループのIT標準化を通じた、ITシステムの設計、導入、運用効率を向上する取り組みを引き続き行います。さらに、金融事業において、人に依存するのではなく、システムを中心したビジネスプロセスを整備し、収益性の向上を目指していきます。また、グローバルに競争できるだけの基盤が整ったことで、さらなる革新や顧客を重視したサービスの提供に取り組み、グローバルバンクとしての地位を確保していきます。

システム構成図

新韓銀行コアバンキングシステム
  図1:新韓銀行コアバンキングシステム

インタビュー

新たな出発点…グローバルバンクとしての地位の強化に全力を注ぎ、
銀行と顧客の双方にメリットがある戦略を追求
新韓銀行
ITグループ IT企画課
統括マネージャ
Tae-Jun Lee 氏

新韓銀行の新システムの主な特徴は?

これまで金融機関のIT部門は情報化とサービスの自動化に力を入れてきましたが、これだけでは目まぐるしく変化する金融ビジネス環境では不十分だということが分かってきました。そこで新韓銀行では、企業全体の経営戦略を効率的にサポートし、さらに金融市場をリードするため、最新のITシステムを導入しました。また、朝興銀行との合併に伴ってITシステムを統合する必要があったため、システムの統合やアップグレードをはじめとする、ビッグバン方式での革新を実施しました。その結果、競合に比べて3〜5年分進んでいるようなITシステムの競争力を得ることができました。新システムより、絶えず変化するお客様のニーズや金融ビジネス環境に迅速に対応できるようになり、さらに24時間365日体制のサービスが実現しました。

HP Integrity Superdomeを導入した背景は?

新韓銀行と朝興銀行は合併前、それぞれがメインフレームを中心としたITシステムを運用していました。そのため、これらの旧式システムをオープン環境に移行するには大きな問題がありました。HP Integrity Superdomeは優れた安定性と拡張性で評価が高く、さらに当行のベンチマークテストでも高いスコアを獲得しました。さらにHPは、新韓銀行の情報システムのダウンサイジングなど、非常に多くのITプロジェクトで実績があり、技術的にも非常に優れています。また、HP米国本社が現地事務所を強力にサポートしてくれたことも導入理由の1つです。

新システム導入後の課題と戦略は?

現在のところ、新世代システムを導入して間もないため、具体的な数値で成果を示すのは困難です。ただ、新システムによって高い信頼性と可用性が実現した結果、ビジネスの俊敏性と柔軟性が向上し、金融ビジネス環境の変化にタイムリーに対応できるようになったといえます。新世代システムの導入は完全に終了しましたが、これはさらなる進化の出発点です。新しいITシステムの安定稼働に取り組みながら、新たなビジネスモデルの開発にも同システムを最大限活用していく予定です。これによって、当行に対する世間の信頼や顧客満足が高まり、グローバルバンクとしての地位はさらに向上するでしょう。

会社概要

新韓銀行(Shinhan Bank)
URL: http://www.shinhan.com/en/(英語) このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。
http://www.shinhan.com/jpn/(日本語) このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。

事例キーワード

業種: 金融
ソリューション: データベース
製品: HP Integrity サーバ
ソフトウェア: HP-UX

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