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なぜ、ユーティリティ・プライシングが必要とされるのでしょうか
IT投資において厳格化する費用対効果の評価
今日の企業において、ITシステムは経営戦略を実現するために必須なビジネスインフラのひとつとなっています。しかし、その規模が膨らむにつれ、IT投資は費用対効果が厳格に評価されるようになってきました。この結果、システムの効率化やライフサイクル全般にわたるコスト構造の見直しなどによってコストを削減、余った資金を戦略的な投資に振り向けるといった取り組みが急務となっています。
また、財務体質強化という面から、ITコストを固定費から、変動費へ移行させようという試みを進める企業も増えています。
キャパシティ・プランニングは困難で、リソース利用率も低下
Webに代表されるインターネットの世界では、ときに予想をはるかに超える膨大なアクセスが世界中から一気に押し寄せることがあります。また、急速な成長を続ける企業では、システム導入当初の計画を上回り処理量が増えていくことがあります。将来を見通し、正確にキャパシティ・プランニングを行うことは極めて困難な時代にあるといえるでしょう。こうした事態に対応するため、これまでは次回のシステム更新の時期までに考えうる最大の需要予測に基づいた過剰なITリソースを用意してきました。しかし、これでは平常時は使わない無駄な投資がかさむだけでなく、高額な初期導入コスト、迅速な対応が難しい拡張性といったリスクも抱え込むことになります。
受益者がコストを負担するユーザー課金の一般化
SLA(サービスレベル合意)のもとエンドユーザーにサービスを提供しているxSP(サービスプロバイダ)などは、サービスの利用量に応じたユーザー課金を行なっています。また、ビジネスユーザーにおいても、売上とコストを関連づけて管理するため、ITシステムの利用に際し企業内ユーザーごとに課金する運用が一般化しています。従来であれば、常に最適なサービスを提供するため、最大需要予測に応じたITリソースを確保してきました。しかし、普段利用されていないリソースコストまでエンドユーザーへ転嫁するのは非常に困難なことといえるでしょう。
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