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ユーティリティ・プライシングによって何が変わるのでしょうか

ITは「所有」から「利用」の時代へ

経営とITとの同期を妨げる適応力のないシステム、困難なキャパシティ・プランニング、成長を見込んだ高額な初期投資、最大需要予測をベースにした過剰なIT投資、そして過剰コストも含めたユーザー課金の難しさ……。多くの企業が抱えるこうした課題は、ITを「所有」することに起因しているといえます。所有にこだわらず、使った分だけのコストを負担する「利用」という観点でコンピューティング・リソースを見直してみると、課題の多くが解決できることに気づくはずです。これがユーティリティ・プライシングという発想です
ITインフラの果たすべき役割 〜Utility Pricingの必要性〜

ユーティリティ・プライシングを実現するには、以下のように、大きく4つの具体的アプローチがあります。

・導入直後のリース支払額を少な目にし、ビジネス拡大時期に多く支払う
今後の急成長が見込めるベンチャー企業などでは、設立直後であっても必要十分なコンピューティング・パワーを用意しておく必要があるはずです。しかし、導入のための初期投資として実際に支払う金額は低く抑えたい。こうしたニーズに対しては、同一のシステムに対して、導入直後は少なく、利益の上がる拡大期には多く支払うという傾斜方式の料金体系があれば、大きなメリットが得られます。

・高額な導入コストを低減し、システム要求と購入リソースをリニアにする
ビジネスが確実に成長していったとしても、サーバ単位、ストレージ単位で階段状にコンピューティング・パワーを拡張していくとなると、導入コストはかさみ、投資リスクも高くなります。システムニーズの拡大量に同期する形で、よりきめ細かく拡張を図りたい。CPU単位やディスクの容量単位での拡張が可能であれば、導入コストを抑えながら、システム要求と追加すべきリソースとを効率的に同期させることが可能になります。

・導入はするものの眠らせておいて、必要になったときにアクティベート(購入)する
  システム要求が急速に高まっていく場合、追加のリソースを発注してから導入、設定、稼働まで完了させるには、数週間から数ヶ月の期間がかかってしまいます。システム要求が現状のキャパシティを恒常的に超えることが想定できたら、迅速に拡張できるようにしておきたい。こうしたニーズに対しては、あらかじめ拡張用リソースを組み込んでおき、必要なときにこれをアクティベート、キャパシティをスピーディに拡張できるシステムになっていると効果的でしょう。アクティベートしない限り、拡張用リソースのコストが低減できる点も大きなメリットです。

・最大需要に合わせて導入(サイジング)し、使用率に応じて支払う
週次や月次、あるいは年次などの処理で、周期的にシステム要求が変動するようなケースでは、繁忙期にだけリソースの不足が発生します。こうした状況に迅速に対応するには、日常的には不要な新たなリソースを導入するのではなく、導入済みのキャパシティそのものを使用率に応じてコスト負担するという考え方がリーズナブルです。もちろん、初期導入に際してのコストも大きく削減できます。
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